奈良県には寺社仏閣がたくさんあります。世界遺産に登録されているのは?
「法隆寺地域の仏教建造物」「古都奈良の文化財」「紀伊山地の霊場と参詣道」です。
東大寺・興福寺・春日大社・元興寺・薬師寺・唐招提寺・平城京跡・春日山原始林は上記の中に含まれています。
今回はその一つ【元興寺】のご紹介です。
世界遺産とは、1972年ユネスコ総会で「世界の文化遺産」「自然遺産」の保護に関する条約「世界遺産条約」が採択されました。世界各地の文化遺産・自然遺産はすべての人にとってかけがえのない財産として守っていくという考え方に基づくものです。
目次
奈良県の世界遺産【元興寺】と【ならまち】
元興寺は蘇我馬子が建立した飛鳥寺を平城宮に移転したものです。
1998年に元興寺が奈良の文化財として世界文化遺産に登録され、周辺の街並みは「ならまち」として新たな観光スポットになりました。
この【ならまち】はかつて元興寺の境内地だったことはあまり知られていません。平安時代に国の財政援助がなくなり、多くの寺院仏閣が消滅していき、元興寺も困窮していったようです。
困窮から【ならまち】へと転換したのではなくその後も鎌倉時代には【極楽坊】が改築されるなど信仰は集められていたようです。
宝徳の土一揆により民家への放火で元興寺金堂、小塔院が全焼してしまいます。元興寺伽藍内に町ができたのは戦国時代も終わりに近づいたころだとされています。発掘により1550年代より前の遺構は極端に少なく、それ以降は生活痕跡が見つかるようになっているからそのころに町ができたと推察されます。
建物礎石をを片付けてしまったことで元興寺のもとの姿がわからなくなっているのです。【ならまち】の下に埋まっている歴史があるのでしょう。
ならまち
cafeです。趣がありますね。
ならまち醸造所 クラフトビールを醸造されています。
2月の営業は平日14:00~18:00 土日祝11:30~20:00 定休日は毎週月曜日と木曜日。あいにく訪問した日は入れませんでした。再訪問したいと思います。
南都 十輪院の2つの旗
1つは当山の旗で「般若波羅蜜多」とチベット語で書かれ、もう一るは仏旗と呼ばれ仏教を象徴する国際的にも認められている旗だそうです。青色は釈尊の頭髪、黄色は肌色、赤は血、白は歯、橙色袈裟の色、最後は以上の5色を縞模様に並べて釈尊の精神をあらわす色とされています。
元興寺門前に酒屋さん
お酒もビールも種類がたくさんあります。おつまみや缶詰もありました。サクラビールはほんのり甘い香り。味は軽い感じです。
Lawsonも景観を大事にしていますね。
奈良県の世界遺産
1993年12月「法隆寺地域の仏教建造物」
1993年12月に日本初で登録されたのが「法隆寺地域の仏教建造物」です。
日本初の世界遺産が奈良だったのは知りませんでした。(奈良県の方ごめんなさい。)
法隆寺地域には世界最古の木造建築が多く残っています。
法隆寺・法起寺が構成資産になっています。
1998年12月「古都奈良の文化財」
奈良は、日本の首都であり政治や文化が栄えていました。中国(唐)との交流で日本文化の原型が出来上がっていきました。
東大寺・興福寺・春日大社・春日山原始林・元興寺・薬師寺・唐招提寺・平城宮跡が構成資産になっています。
2004年7月「紀伊山地の霊場と参詣道」
奈良県・和歌山県・三重県にまたがっているので奈良県では、霊場「吉野・大峰」を指しています。
吉野山・ 吉野水分神社・ 金峯神社・金峯山寺・ 吉水神社大峰山寺、 熊野本宮大社、 熊野速・玉大社・熊野那智大社・青岸渡寺・那智大滝・那智原始林・ 補陀洛山寺・大峯奥道・
熊野参詣道伊勢路・ 高野参詣道・ 丹生都比売神社・金剛峯寺・ 慈尊院・ 丹生官省符神社・熊野参詣道中辺路・熊野参詣道小辺路・熊野参詣道大辺路が構成資産になっています。
まとめ
JR天王寺~大和路快速で35分ほどで奈良へ 運賃470円です。
身近にある世界遺産を楽しむことができます。